不思議なデザイン⑧

こんにちは!野生動物&環境保護専攻の担任です🐼

あっという間に6月になってしまいましたね。
時間の流れがなんだかおかしいな…と感じる今日この頃。

ようやく環境メンバーとも再会できて、心底ほっとしました。
みんな元気そうで何より!
お互い、健康第一で、
病気に負けず、じめじめの梅雨も、夏の暑さも乗り切っていきましょう

 

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vol.8 森の集会場がついにオープン

すっかり暑くなってきました。
ここ名古屋でも、最高気温が30℃近い日ばかり。
そろそろ梅雨入りも近いかな…などとそわそわしている私ですが、
それどころではない「そわそわ」で落ち着かない私。
その理由がこちら。

自宅から程近い場所にある、某神社の境内。
立派なクヌギの木があります。

お休みの日を利用して、散歩がてら確認に行ってきました。
近付いてみると…
今年もついにオープンしていました!集会場!!!

樹液がたくさん染み出ているポイントです。
昼間の時間帯にやってきていたのは、たくさんのアリ、小さなハエ。
そして今日はラッキーなことに甲虫の姿も発見

シロテンハナムグリでしょうか…?
さらにはチョウも来ていました。

サトキマダラヒカゲ…かと思うのですが自信はありません。ごめんなさい。

今日はデザインというより不思議なシステムのお話を少しだけ。

なぜ、こんなふうに樹液に虫が集まるの?
なんでクヌギの木から樹液が出てるの?
なんのために樹液を出してるの?

考えてみると不思議なことばかりです。

植物の中には、蜜を求めてやってくる生物に花粉を運んでもらうなど、
そんな作戦もありますが、
木は虫を集めたくて樹液を出しているわけではないようです。

そもそも、樹液は、森の生きものによって傷められた、その傷口から木の栄養が漏れ出している(つまり樹液)というのが
一般的な考え方

森には木をかじる生物が結構たくさんいるんですよね。
木材を食べるだけではなく、
中には、樹液に集まるダニなどの小さな虫を食べるために、
樹液が出るよう木に穴を開けている虫もいることまで分かっています。

だからといって
木を傷つけるなんて、ヒドイ虫たちだ!
というのは、また違うお話。

樹液が出ている場所、その集会場にて、様々なドラマがあるんです。
餌場というだけではなく、オスとメスの出会いの場にもなります。
そして、命が繋がっていくわけですが、
たとえば集会場の王様とも言うべきカブトムシ。
その幼虫たちは土を食べて大きくなります。
木が落とした葉が土にかえり、森の土が豊かになっていくには、
幼虫たちのはたらきもまた欠かせません。
「分解者」という言葉、理科で習ったかと思います。

木々が青々と茂るには、やっぱり豊かな土が必要。
青々と茂る木々たちは光合成をして、酸素を排出し、
水も空気も循環させてくれます。

全ては繋がっているんですね。それが生態系というもの。

樹液のシステムについては、まだまだ面白いお話ができそうなので、
来週以降も紹介していきます。

そして、今夜は風も無く、蒸し暑いので、
これは夜の集会の様子も気になるところ!!!
梅雨入りの前に、虫たちの動きを追えるだけ追って、
みなさんにご紹介できればと思います。おたのしみに。

 

カテゴリー:ECO日記で学ぶ

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