不思議なデザイン⑪

こんにちは!野生動物&環境保護専攻の担任です🐼
昨日、愛知県ではかなりの降雨量を記録し、
地域によっては河川の増水や土砂災害など危険な状況となりました。
梅雨シーズンも本格化していますね…。
恵みの雨には感謝なのですが、
くれぐれもみなさんの生活に影響が無い程度であってほしいと
願うばかりです。
…というわけで。

昨日のホームルームの時間に環境メンバーと私で一緒に作りました!
サイズもいろいろ、表情もいろいろです。
並べてみたら、ますますかわいい
実はこれ、校外実習の機会がある講師の先生からの「宿題」だったんです(笑)
校外に出られる日には、雨が上がって、動物や植物の観察が捗りますように。

 

 

☆*:.。. ☆.。.:*☆☆*:.。. .。.:*☆*:.。. .。.:*☆

 

vol.11 うずまきを背負った牛

 

 

先日、帰宅すると、
自宅の玄関の前にお客様がお待ちでした。

 

 

カタツムリ!!!

 

 

カタツムリ。童謡では「でんでんむし」とも歌われていますね。
漢字で書くと「蝸牛」(かぎゅう)。
うずまきの殻を持ち、牛のツノのような触角を持った生きものという意味です。

しかし、正式な種名ではありません。
種名には「〇〇〇マイマイ」といった名が付けられています。

たくさんの異名を持つこの生物には、不思議がいっぱい。

 

◆◆◆

 

まずは、その名前の秘密から。

昔はカタツムリもナメクジも同じように「ナメ」と呼ばれ、区別もされていなかったんだそうです。
それが時代によって、また、地域によって変化してきました。
(ちなみに、生物の分類では、カタツムリもナメクジも共通のグループに含まれています。
そしてカタツムリの仲間の一部が、貝殻が退化してなくなってナメクジの姿になったと考えられています。
退化させるという進化…!!!これまたなんだか不思議!!!)

また、
「でんでん」は「出よ出よ」がなまったと言われています。
いくつも説があるのですが「出よ出よ」説が有力…??
殻から体をなかなか出してくれないときに、呼びかけたくなりますもんね!

そして関東地方の方言で、貝の渦巻きを言う「巻き巻き」がなまって
マイマイ」という呼び名も生まれました。

 

◆◆◆

 

続いて、渦巻きの秘密。
貝殻を上から見てみましょう。

 

 

渦巻きの中心から外側へ、
時計回りなら右巻き、反時計回りなら左巻きです。
写真のカタツムリは「右巻き」です。
ほとんどのカタツムリは右巻きなのですが、
種によって、地域によって、稀に左巻きのものがいます。
しかし、それはごくごくわずか。
しかも、同じ種で、巻き方が反対となる確率は1万分の1とまで言われています。
激レア中の激レア!!!!!
カタツムリの巻き方については、まだまだ謎が深く、
たくさんの研究がなされているほどの不思議なデザインなんです。
雨降りの日、カタツムリに出会ったら、
渦巻きにぜひ注目してみてください
四つ葉のクローバーを探すよりももっと難しい
「左巻き」を見つけたあなたは、
それはそれはものすごい強運の持ち主ですよ

 


実は今日、校外へ出かけている環境メンバー。
曇っているけど、雨、上がってよかったね!!!効果テキメン!!!

カテゴリー:ECO日記で学ぶ

あわせて読まれている記事

ブログ一覧