名古屋ECOの卒業生たちは、全国のさまざまな場所で活躍しています。
卒業生たちは動物業界の現場でどのように働いているのでしょうか。
そして学生時代をどのように過ごしてきたのでしょうか。
卒業生たちの学生時代から現在のお仕事までの様子をうかがったインタビュー内容をお届けする「【卒業生インタビュー】特集」。
今回は「千村どうぶつ病院」で活躍する卒業生を取材しました。
・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
卒業生情報
山田 さん
千村どうぶつ病院
ペットトリマー&エステティシャン専攻 / 2022年度卒業
<取材日程:2024/11/18、取材:名古屋ECO事務局(佐藤)>
今の仕事:動物病院で働くメディカルトリマー
「動物病院で、メディカルトリマーとして働いています。健康なわんちゃんだけでなく、病気や高齢のわんちゃんのトリミングを担当することもあります。他にも、診察にきたわんちゃんの爪切りや耳掃除などのお手入れ、採血をしたり点滴の補助をしたりすることもあります。トリマーとしてだけではなく、動物病院だからこその仕事もある、そんな毎日が日々勉強です。」
―仕事を始めてから感じる課題もあるそうです。
「丁寧にしようと思うあまり、施術に時間がかかってしまうことが課題です。時間がかかるということはわんちゃんにも負担になります。学校で培った経験を思い出しながら『効率よく、でも丁寧に』を意識して日々取り組んでいます。」
学校での経験が今に活きている
「在学中に、皮膚病のわんちゃんを薬用シャンプーでケアすることがありました。そのときに改善していく姿を見て、本当に感動しました。その経験があったおかげで皮膚の弱いわんちゃんが来ても落ち着いて対応できています。」
―さらに、先生からの指導が今も大きな支えに。
「先生が『ここはこうしなきゃダメだよ』って厳しく言ってくれたことが、今の私の仕事にもつながっています。その言葉があるから、自然と丁寧な作業ができます。」
やりがいは、飼い主さんからの『ありがとう』
「やっぱり一番嬉しいのは、飼い主さんに『綺麗にしてくれてありがとう』と言われる瞬間です。病気や高齢のわんちゃんを担当することもあるので、ただトリミングをする、ではなくわんちゃんの状況・状態に気をつけてトリミングをし、飼い主さんから感謝の言葉をもらったときにやりがいを感じます。」
―これからの目標も語ってくれました。
「まだまだ未熟なので、1人前になることが目標です。いつか、『この子はあなたにお願いしたい』と飼い主さんに信頼してもらえるようなトリマーになりたいですね。」
―名古屋ECOの思い出についても教えてもらいました。
学校を選んだきっかけは…実は見た目から!?
「正直に言うと、最初は見た目から入ったんです。校舎がすごく綺麗そうで、実習着も可愛くて。実際にオープンキャンパスで体験授業を受けた時に、先生たちが優しく、わんちゃんが可愛くなる姿をみてトリマーを目指すことにしました。名古屋ECOでは最新の設備が充実していて『こんな環境で勉強したい!』と思いました。
一番の思い出はトリミングコンテスト
「2年生のときに出たトリミングコンテストが一番の思い出です。初めて一頭を全部自分で仕上げるのは、本当に大変でした。練習では、とにかく時間がかかってしまって、『完成させる』だけで精一杯。でも、先生にアドバイスをもらいながらタイムを計ったり、『ここはもっと効率よくできるよ』と教わって、少しずつコツをつかんでいきました。」
―本番当日は、緊張しながらも全力を尽くせたそうです。
「仕上がりを見て、『これが今の私の精一杯だ!』って思えました。その達成感が本当に嬉しかったです。」
―山田さんは練習の成果がでて、敢闘賞を受賞しました。
高校生へのメッセージ
「高校生の皆さんには、いろんなことに興味を持って、たくさんの選択肢を見つけてほしいです。自分が『ここだ!』と思える学校に出会えたら、きっと楽しい充実した学生生活が送れると思いますよ。」
―最後に、トリマーの魅力についても教えてくれました。
「いろんなわんちゃんに囲まれて、みんな可愛くて、そして自分の手でわんちゃんをより可愛くすることができる、それがとても幸せな時間です。
そしてわんちゃんをただ可愛くするだけではなく、わんちゃんの異変を見つけて飼い主さんに伝えることで、その子の健康に役立てることもできる。飼い主さんも笑顔になる。そういうところが本当に素敵な仕事だと思います。」
わんちゃんと飼い主さんの両方に寄り添う山田さん。
これからのますますの活躍に期待しています。