こんにちは!野生動物&環境保護専攻の担任です🐼
あっという間に桜が咲き始めましたね
…と思いきや、連日のぐずついたお天気
東京では季節外れの雪が降ったそうで、
まさしく先週のブログに書いた「花冷え」だなぁと思っていました。
この頃は、お散歩大好きな私も
休みの日もほとんど外出しないで過ごしていますので、
外で春を感じる機会も少なく寂しいですが、
いざ外へ繰り出そう!
という時にアンテナが鈍っていないよう、
今は植物や動物、昆虫の図鑑をたくさん眺めておこうと思います📚
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さて。先週から始めたシリーズ!2回目の今日は…
vol.2 小さなラブレター
またまた小さな昆虫のお話です。虫の苦手な方…ごめんなさい
市街地ではなかなか目にすることはないかもしれませんが、
緑の多い場所、山道などで、こんな落とし物を見つけることがあります。
特に若葉の季節がチャンス!
木の葉をくるくると巻いて作られています。
これを作ったのは「オトシブミ」という虫たち。
そもそも、これは一体なんでしょう…?
実は、これオトシブミのメスが作った「ゆりかご」なんです。
葉で守られた、その中には卵が産み付けられています。
卵から孵った幼虫は、このゆりかごを食べながら、
成虫になるまでこの中で過ごします。
そして、このゆりかご、
葉の巻物が昔の手紙「文(ふみ)」に似ていることから、
これを作る昆虫が「オトシブミ」と呼ばれるようになりました。
切り落として地上に落ちているものだけでなく、
種類によっては枝につけたままのものもあります。
調べてみたところ、
オトシブミという言葉。
てっきり虫の名前なだけかと思いきや、
もともと「落とし文」という言葉があるんです。
落とし文…
相手に拾わせるように通り道にわざと落としておく恋文
ロマンチックで、ステキなネーミングだと思いませんか?
でも、葉でできたこの小さな巻物は、あくまでも「ゆりかご」。
オトシブミのお母さんが愛する我が子のために
小さな体で一生懸命に作った贈り物です。
みなさんは、もしこの小さなラブレターを見つけても、
拾わずにそっと見守ってあげてくださいね
※ちなみに今日のブログで使った写真は、2018年の6月のキャンプで撮影したものです。