分類学のススメ~答え合わせ編~

こんにちは!野生動物&環境保護専攻の担任です🐼
すっかり暑いですが、元気に過ごせていますか?

私は、最近販売開始となった梨のジュースが本当にお気に入りで、
コンビニで見つけるとつい買ってしまいます

実は、このジュース!
去年も同じくらいの時期に見つけたんです!
季節がめぐったなぁ…としみじみ感じながら、飲んでいました。

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さて!先週の答え合わせ!
共通点は…

【カメムシのなかま】

だということ。
分類学の言葉では「カメムシ目(もく)」といいます。

こちらはクマゼミの抜け殻、そしてクマゼミです。

えええ!セミってカメムシの仲間なの???
カメムシってあの、いや~なにおいのする、クサイ虫???

…そうなんです。
意外に思われるかもしれませんが、体のつくりなど、似ている部分もあって、
大きく分けると同じグループに属しています。
(※カメムシ目の中に〇〇科という小さなグループがいくつかあり、さらに〇〇属という小さなグループに分かれ…といった具合です)

セミは特別、クサイいやな臭いを発することは無いですが…

そしてそして。

こちらの写真に写っているのは…

そうです、彼らこそれっきとしたカメムシ。
キマダラカメムシという種類です。
国内に生息するカメムシの中では最も体の大きな種類なんですよ!

ついでにご紹介!
カメムシ目にはこんな昆虫も居ます↓↓↓

随分、数が減ってしまい、なかなか目にすることは難しくなった生物ですが、
タガメと言います。
ちなみに、このタガメは、以前私が自宅で飼育していた個体です。
(知人が繁殖に成功し、その1匹を譲り受けて大切に飼育していました)

かつては「田んぼのギャング」とも呼ばれ、田園地帯ではよく見られたようですが、
今ではすっかり個体数が減少してしまいました。
彼らは、体も割と大きな昆虫で、翅(ハネ)もあって空を飛ぶこともできます。
が、基本的には水の中で暮らしていて、なんと生きた魚やオタマジャクシ・カエルを捕食するという、とんでもない…いや、とんでもなく面白い生物なんです!

水陸空なんでもござれ!だなんて、たくましすぎませんか?
…にもかかわらず、彼らが安心して生きていける環境はどんどん減っているというのが、とても切ないところ。

自然は、とっても繊細。
かと思いきや、意外と柔軟で寛容だったり。

このブログを書いている途中で気が付きましたが、
クイズに取り上げた「クマゼミ」と「キマダラカメムシ」は、
もともと暖かい地方の生物で、
どちらも温暖化の影響によって、生息域をどんどん北上させてきた昆虫です。
どちらも、かつては名古屋には居ない昆虫でした。

…ということで「昔は名古屋に居なかった」というのも共通点!!!

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