名古屋ECOの卒業生たちは、全国の様々な場所で活躍しています。
卒業生たちは動物業界の現場でどのように働いているのでしょうか。
そして学生時代をどのように過ごしてきたのでしょうか。
卒業生たちの学生時代から現在のお仕事までの様子をうかがったインタビュー内容を、ほぼそのままの形でお届けする「【卒業生インタビュー】特集」。
今回は名東区に立地し、トリミング施設やペットホテルも併設されている、てらかど動物病院。
ここで動物看護師として活躍している竹川さんの、学生時代から現在までの様子に迫っていきましょう!
卒業生情報
竹川さん
てらかど動物病院
動物看護師
動物看護師専攻 2014年卒業
<取材日程:2019/10/21、取材:名古屋ECO事務局(白谷)>
「何か私にできることはないか」という想いをきっかけに動物業界を目指す
――動物業界のお仕事や、動物看護師を目指したきっかけは何ですか?
祖母の家で犬を飼っていて、結構年がいってたんですよね。それでだんだん首が曲がってきたり、年を取ってきたりして、結果安楽死で亡くなっちゃったんですけど、そういうので補助とか、何か私にできることがないかなというので目指したのがきっかけです。
元々動物好きだったっていうのもあります。
――そうしたなかで、動物看護師を目指していくという方向性になっていったのですか?
そうですね。
小学生くらいのときは獣医さんかなと思っていたんですけど、獣医さんってやっぱり、大学6年行かなきゃいけないですよね。
早めに社会に出たいなと思いましたので、高校生くらいに動物看護師っていう職業があることを知って、目指そうと思いました。
――進学先を考えられるなかで、なぜ名古屋ECOを選ばれたのですか?
看護の専攻の教室とか飼育室とかを見させてもらった時に、衛生管理も良かったし、他の学校と比べて授業内容とかもここでなら学べるかなと思い、決めました。
「ありがとうございます」「またよろしくお願いします」という言葉が嬉しい
――名古屋ECOで学ぶなかで、「こういう機会をきっかけに成長したな、こういう力が身についたな」と感じることはありますか?
飼育当番が勉強になりました。
当時看護師専攻で飼育していた犬に気管虚脱とかがあって、病気がちで薬飲んでたんですよね。
飼育当番で薬とかをあげなきゃいけなくて、そういうお世話は就職する前からやっていたので、それは勉強になったなと思います。お世話の仕方ですね。
猫もこれまで全く触れ合ったことがなかったので、そこで「猫ってこういうものなんだ」というのがわかったかなと思います。
――その他、例えば「社会人になっていくうえで勉強になったな、成長したな」と思うところはありますか?
挨拶は、「しなさい」って言われたので、今でも挨拶は大切にするようにしています。
「おはようございます」や、「お疲れ様でした」もそうですし、何かしてもらったら「ありがとう」って、後輩に対しても先輩に対しても言います。そういうのは今でも大切にしています。
また、在学中に先生に「入ってから3年は頑張りなさい」と言われたことがすごく印象に残っています。
「1年目は仕事覚えるのでいっぱいいっぱいで大変だとは思うけど、それを乗り切って2年目だと人間関係も少しずつできてきて、3年目になるともうなんとかなるから。3年は頑張りなさい」って。
それを守っていたら、いつの間にかこんな年になってしまいましたっていう感じですね。
(就職後)色々自分の理想と現実のズレがあって、「もう辞めたい」って思っていた時があったのですが、先生が言った通り3年頑張ったら、やりがいを感じるようになって、やってて楽しいって思えるようになりました。
――3年くらい経つとやりがいや楽しさを感じるようになってきたとのことですが、例えばどのような点で感じますか?
オーナーさんとも話す機会があるので、「ありがとうございます」「またよろしくお願いします」って言っていただけると嬉しくなりますね。やっててよかったなって思います。
また入院していた子も元気になってくれると、私だけの力ではないですが、やりがいを感じますね。
――竹川さんご自身の力でもあるし、うまく連携が取れたっていう意味でもありますよね。
そうですね。
動物病院ってチームワークだと思っています。なので、常に声掛けはするようにしています。
(動物看護師は)治療はできないですが、獣医さんのサポートがお仕事だし、患者さんを不安にさせないっていうのも看護師のお仕事なので、うちの病院は上手く連携が取れているのかなと思います。
スタッフ間もすごく仲良いです。
――獣医さんのサポートなどをされているとのことですが、具体的にどのようなお仕事をされていますか?
診察に来られた方に、どのような状況で来られたのか受付で軽く飼い主さんに聞きます。
そこから「こういう症状だから、こういう検査をするのかな」っていうのを自分なりに予測して、診察入っている間に準備しておいたり、手術の助手に入ることはないのですが外回りで必要な器具を出したり、保定したりします。
うちの病院では、獣医さんのサポートについて色々しますね。
――実際に働かれるなかで、名古屋ECOで学んだことが「こういう場面で役立っているな」と思うことはありますか?
当時のことをあまり覚えてはいないのですが、うちの病院は看護師でも爪切ったりとか綺麗にしたりしなきゃいけないことがあるので、グルーミングの授業が結構役に立っているなと思います。
(グルーミングの授業では)直接ワンちゃんと触れ合って、1人で保定する・1人でやる技術や、爪切りなどをしていました。
ホテルなどでちょっと汚れちゃった子や、トリミングに入れなかった子などを綺麗にするのも看護師さんのお仕事なので、爪切ったりとか、足裏をバリカンで刈ったりとか、そういうのは役に立ってると思います。
また、検査機器・血液検査の機械などを触る機会もありました。大体どこに行ってもメーカーは違えど同じようなものだと思うので、その機会も役に立ってると思います。